alt-Tokyoでは、江良慶介が、循環をテーマに、実践者の皆さん、コミュニティの皆さんと共に、課題を深掘りし、一緒に取り組める、オルタナティブな仕組みを提供していきます。第28回は、SIDE COREの松下徹さんと西広大志さんとRoad to Notoプロジェクトに関する対談を行いました。
「Road to Noto」は2025年10月より、金沢21世紀美術館におけるSIDE CORE個展「Living road, Living space」の一環として行われる、能登半島珠洲市に関係するプログラムです。内容は「ガイドプログラム」と「チャリティープログラム」によって構成され、どちらも能登半島珠洲市への「道」を作り出すことを目的としています。ここでいう「道」とは、特定の目的を持つ道ではなく、参加者それぞれの観点で能登半島を知ること、訪れること、関わることを意味します。
「ガイドプログラム」はSIDE COREが制作したガイドブックに沿って珠洲市内を訪れるという内容です。また期間中にはSIDE COREやゲストアーティスト達、能登半島を拠点に活動するアーティスト達の作品展示やイベントが開催。アーティスト達それぞれの視点から能登半島を紹介する内容になっています。
「チャリティープログラム」は、SIDE COREやゲストアーティスト達がデザインしたアーティストグッズを販売します。また、チャリティープロダクトの一部は能登半島由来の素材を用いて制作されます。プロダクトは主に金沢21世紀美術館で販売され、またkurkku alternativeのwebサイト(https://kurkku-alt.jp/collections/road-to-noto)でも販売されています。
この商品販売による利益(販売額から製品原価、販売経費を引いた額)は全て「Road to Noto」の制作、運営費用として使われます。例えば珠洲市にツアーの際に見ていただく作品を作ること、珠洲市への旅のしおりを作るなど、ガイドツアーの実施にかかる経費に全額が使われます。
またノート、画用木炭、墨染Tシャツ、塩、ノートは、能登の素材を作って商品化をしています。
kurkku alternativeのwebサイト、https://kurkku-alt.jpにて、収録内容の全文をお読みいただき、エピソードで登場したキーワードへのリンクを辿ることができます。音声とあわせてご活用ください。
SIDE CORE
2012年より活動を開始、東京都を拠点に活動。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。映像ディレクターは播本和宜。個人がいかに都市や公共空間のなかでメッセージを発するかという問いのもと、ストリートカルチャーの思想や歴史などを参照し制作する。ときに他ジャンルの表現者を交えたプロジェクトとして、都市の死角や隙間となる場所で多彩な作品を展開。近年の展覧会に「SIDE CORE展|コンクリート・プラネット」(2024年、ワタリウム美術館+屋外、東京)、「百年後芸術祭」(2024年、千葉、木更津市/山武市)、「第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」」(2024年、横浜市)、「山梨国際芸術祭八ヶ岳アート・エコロジー2023」(2023年、山 梨)、「BAYSIDE STAND」(2023年、BLOCK HOUSE、東 京)、「奥 能 登 国 際 芸 術 祭2023」(2023年、石川、珠 洲 市)、「rode work ver. undercity」(CCBTアート・インキュベーション・プログラム)(2023年、目黒観測井横空地)、「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(2022年、森美術館、東京)、「Reborn-Art Festival」(2022年、2019年、2017年、宮城、石巻市)、「水の波紋展2021」(2021年、ワタリウム美術館、東京)
instagram : @side_core_tokyo