ジョーシスサイバー地経学研究所(JCGR)

中小企業を襲う「一人情シスの限界」と、必要な時にプロを頼るオンデマンドな守り方【セキュアオンライン角田CEO/宮腰CTO(前編)】

Season 1 Episode 31

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「セキュリティ人材が足りない」「何から対策を始めればいいのかわからない」――。これは、現代の多くの中小企業や情報システム部門(情シス)が直面している切実な叫びです。マクロなデータで「人材不足」が叫ばれ始めてから10年以上が経過した今もなお、現場と経営のギャップは埋まっていません。

今回のゲストは、サイバーセキュリティのWebメディア運営や人材マッチング事業を展開する株式会社セキュアオンラインの代表取締役・角田優剛さんと、同社CTOであり情報処理安全確保支援士(通称、登録セキスペ)として現場のコンサルティングを数多く手がける宮腰行生さん。

前編では、PCのキッティングやプリンターの修理に追われながらセキュリティ対策まで手が回らない「一人情シス」のリアルな課題や、巧妙化するサプライチェーン攻撃の実態、そして限られた予算の中で中小企業が賢く専門家を頼るための新基盤「セキュリティエージェント」の価値について深掘りします。

■□ ハイライト □■

  • 「のび太がドラえもんを呼ぶよう」な情シス現場の忙しさと人材不足の解像度
  • 学習時間が取れない!最新知識のアップデートを阻む「環境の壁」
  • 有資格者のみが登録。必要な時に必要な分だけ頼れる「オンデマンド専門家」の仕組み
  • 「まさかうちの会社が…」ニュースにならない中小企業が狙われるサプライチェーンの盲点

全方位投資は不要!高額なツールに頼る前にやるべき「リスクアセスメント」と現有資産の設定見直し

<ゲスト・プロフィール>
角田 優剛(つのだ・ゆうご)さん

株式会社セキュアオンラインCEO。2011年1月にWEBマーケティング会社、株式会社シーズ・クリエイトを設立。さまざまな業種・企業のWEBサイト構築、マーケティングに従事。2014年に「サイバーセキュリティ.com」を開設。月間100万PVを超える国内最大級のサイバーセキュリティ専門メディアに成長している。2020年4月に株式会社セキュアオンラインを立ち上げ、日本国内の企業におけるセキュリティ意識の啓発、セキュリティ人材育成などを提供。企業の資産となる「情報を守ること」のサポート事業を展開している。

 宮腰行生(みやごし・ゆきお)さん
株式会社セキュアオンライン CTO / 株式会社アクシス 代表取締役。国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セスペ)」を保有し、数多くのインシデント現場やランサムウェア被害の最前線に立ち向かってきた実務家。技術と経営の両面から企業の守りを固めるコンサルティングを得意とする。

■□ 収録後記 □■
角田さんの「手を挙げればセキュリティがわかると言う人は多くても、本当に信用できるかを担保する基準が必要」という言葉や、宮腰さんが指摘する「すべての対策を自社で常時雇用して抱え込む必要はない」という現実的なアドバイスには、ハッとさせられるものがありました。

モデレーターの川端さんが「自動車を買う前にプロに相談するのと同じで、ライフスタイルに合わせたセキュリティ設計が重要」と例えたように 、慌てて高額なシステムを導入して重複投資になる前に、まずは信頼できる「相談相手」を見つけることこそが、現代の中小企業におけるITガバナンスの第一歩なのだと感じさせられる内容です。

(JCGR編集部)